ドメイン・サーバーの選び方｜初心者向け完全ガイド

ドメインとサーバーの基礎知識

ドメインとは

ドメインは、Webサイトの「住所」に相当します。例えば、「asami-works.com」がドメインです。

• わかりやすいURL - 覚えやすく、入力しやすい
• ブランディング - 企業や個人の信頼性を高める
• メールアドレス - info@asami-works.com のような独自メールアドレスが使える

サーバーとは

サーバーは、Webサイトのデータを保存し、インターネット上に公開するコンピューターです。

• Webサーバー - HTMLやCSS、画像などを配信
• データベースサーバー - WordPress等のデータを保存
• メールサーバー - メールの送受信を管理

ドメインとサーバーの関係

ドメインは「住所」、サーバーは「土地と建物」です。両方が揃って初めて、Webサイトが公開できます。

ドメインの選び方

ドメイン名の決め方

ドメイン名は、ビジネスやサービスを表す重要な要素です。

良いドメイン名の条件

• 短くてわかりやすい - 覚えやすく、入力しやすい（15文字以内が理想）
• ビジネス内容を反映 - サービスや地域名を含める
• スペルミスしにくい - 難しい英単語やハイフンは避ける
• 日本語ドメインは慎重に - エンコードされると長くなる

良い例：

• asami-works.com（会社名）
• mito-web.jp（地域+業種）
• ibaraki-hp.com（地域+サービス）

避けるべき例：

• my-super-awesome-website-2024.com（長すぎる）
• xn--eckwd4c3cs458a.jp（日本語ドメインのエンコード例）

トップレベルドメイン（TLD）の選び方

ドメインの末尾（.com、.jpなど）をトップレベルドメインと呼びます。

TLD	用途	料金目安	信頼性
.com	商用サイト全般（世界中で使用）	1,000円/年	★★★★★
.jp	日本を拠点とする組織・個人	3,000円/年	★★★★★
.co.jp	日本の株式会社のみ	5,000円/年	★★★★★
.net	ネットワーク関連（現在は汎用）	1,200円/年	★★★★☆
.org	非営利組織	1,500円/年	★★★★☆
.info	情報サイト	800円/年	★★★☆☆
.biz	ビジネス向け	1,000円/年	★★★☆☆

おすすめのTLD

• 一般企業：.com または .jp
• 日本の株式会社：.co.jp（最も信頼性が高い）
• 個人事業主：.com または .jp
• ブログ・個人サイト：.com

ドメイン取得サービスの比較

サービス名	特徴	.com料金
お名前.com	国内最大手、種類が豊富	1円〜（初年度）
ムームードメイン	初心者向け、ロリポップと連携	750円〜
Xserverドメイン	エックスサーバーと連携	1円〜（キャンペーン時）
Google Domains	シンプル、透明な価格	1,400円
バリュードメイン	格安、技術者向け	1,280円

レンタルサーバーの選び方

サーバーの種類

種類	特徴	料金目安	おすすめ対象
共用サーバー	1台のサーバーを複数人でシェア	月500円〜	個人・中小企業
VPS	仮想的に専用サーバー環境を提供	月1,000円〜	中級者以上
専用サーバー	サーバー1台を占有	月10,000円〜	大企業・高トラフィック
クラウドサーバー	柔軟にスペック変更可能	従量課金	スタートアップ・成長企業

初心者には「共用サーバー」がおすすめです。価格が安く、管理も簡単です。

サーバー選びのポイント

1. 表示速度

• SSD搭載 - HDDより高速
• HTTP/2対応 - 複数ファイルを並列読み込み
• CDN対応 - 世界中のサーバーから配信

2. WordPressの使いやすさ

• WordPress簡単インストール - ワンクリックで設置
• WordPress高速化機能 - キャッシュ、PHP高速化など
• 自動バックアップ - データ損失を防ぐ

3. 容量と転送量

• ディスク容量 - 100GB以上あれば十分（中小企業の場合）
• 転送量 - 無制限または大容量が安心

4. サポート体制

• 24時間365日対応 - トラブル時に安心
• 電話サポート - メールだけでなく電話対応があると便利
• 日本語対応 - 海外サーバーは英語のみの場合も

5. セキュリティ

• 無料SSL - Let's Encrypt などが使える
• WAF（Web Application Firewall） - 攻撃を防御
• 自動バックアップ - 毎日自動でバックアップ

おすすめレンタルサーバー比較

サービス名	料金（月額）	容量	特徴
エックスサーバー	990円〜	300GB〜	国内シェアNo.1、高速・安定
ConoHa WING	678円〜	300GB〜	国内最速、初期費用無料
ロリポップ!	220円〜	100GB〜	格安、初心者向け
さくらのレンタルサーバ	131円〜	100GB〜	老舗、コスパ良好
mixhost	968円〜	300GB〜	アダルトOK、高速

用途別おすすめサーバー

• コーポレートサイト：エックスサーバー（安定性重視）
• ブログ・メディア：ConoHa WING（速度重視）
• 初めてのサイト：ロリポップ!（低価格）
• 個人ブログ：さくらのレンタルサーバ（コスパ重視）

ドメインとサーバーの設定方法

全体の流れ

1. ドメインを取得する
2. レンタルサーバーを契約する
3. ドメインとサーバーを紐付ける（DNS設定）
4. WordPressをインストールする
5. SSL証明書を設定する

ステップ1: ドメインの取得

1. お名前.comやムームードメインにアクセス
2. 希望のドメイン名を検索
3. 空いていれば、カートに追加
4. 会員登録・支払い情報を入力
5. ドメイン取得完了

ステップ2: レンタルサーバーの契約

1. エックスサーバーなどのサーバーサイトにアクセス
2. プランを選択（スタンダードプランで十分）
3. 会員登録・支払い情報を入力
4. サーバー契約完了

ステップ3: ドメインとサーバーの紐付け（DNS設定）

ドメインとサーバーを結びつけるため、DNS設定を行います。

エックスサーバーの場合

1. エックスサーバーの管理画面にログイン
2. 「ドメイン設定」→「ドメイン設定追加」
3. 取得したドメイン名を入力
4. お名前.comの管理画面で「ネームサーバー設定」
5. エックスサーバーのネームサーバーを入力：
   • ns1.xserver.jp
   • ns2.xserver.jp
   • ns3.xserver.jp
6. 設定反映（24〜72時間程度）

ステップ4: WordPressのインストール

1. サーバー管理画面で「WordPress簡単インストール」
2. ドメインを選択
3. サイトタイトル、ユーザー名、パスワードを入力
4. 「インストール」をクリック
5. 完了！

ステップ5: SSL証明書の設定

1. サーバー管理画面で「SSL設定」
2. 対象ドメインの「独自SSL設定追加」
3. 「無料独自SSLを追加する」をクリック
4. 設定完了（数分〜1時間程度）
5. WordPressの「設定」→「一般」でURLを「https://」に変更

よくある質問（FAQ）

Q1: ドメインとサーバーは同じ会社で契約すべき？

A: 必ずしも同じ会社でなくてOKです。ただし、初心者の場合は同じ会社で契約すると設定が簡単です。

Q2: ドメインは後から変更できる？

A: 技術的には可能ですが、SEOやブランディングの観点から推奨しません。慎重に選びましょう。

Q3: サーバーは途中で乗り換えられる？

A: 可能です。サーバー移転（引っ越し）作業が必要ですが、多くのサーバー会社が移転サポートを提供しています。

Q4: 無料サーバーではダメ？

A: ビジネス用途では非推奨です。広告が表示されたり、独自ドメインが使えなかったり、サポートが不十分なためです。

まとめ：適切なドメイン・サーバーでビジネスを加速

ドメインとサーバーは、Webサイトの土台です。ビジネスの成長を見据えて、信頼性の高いサービスを選びましょう。

ドメイン・サーバー選びチェックリスト

• ✅ 短くてわかりやすいドメイン名を選んだ
• ✅ .com または .jp のTLDを選んだ
• ✅ 信頼性の高いドメイン取得サービスを選んだ
• ✅ 表示速度の速いレンタルサーバーを選んだ
• ✅ WordPressの簡単インストールがある
• ✅ 無料SSLが使える
• ✅ 自動バックアップ機能がある
• ✅ サポート体制が充実している

AsamiWorksでは、ドメイン・サーバーの選定から設定まで、丁寧にサポートいたします。お気軽にご相談ください。