ホームページ制作に使える2大補助金
中小企業・個人事業主がホームページ制作で活用できる主な補助金は、「IT導入補助金」と「小規模事業者持続化補助金」の2つです。どちらも国の補助金制度ですが、対象者、補助率、申請方法、審査基準が大きく異なります。本記事では、両者を徹底比較し、貴社に最適な補助金を選ぶポイントを解説します。
基本情報の比較表
| 項目 | IT導入補助金 | 小規模事業者持続化補助金 |
|---|---|---|
| 対象者 | 中小企業・小規模事業者 (業種により従業員数の上限あり) |
小規模事業者のみ (製造業等:従業員20人以下 商業・サービス業:従業員5人以下) |
| 補助率 | 1/2以内 | 2/3(賃金引上げ枠等は3/4) |
| 上限額 | デジタル化基盤導入枠:最大350万円 通常枠:最大450万円 |
通常枠:50万円 賃金引上げ枠等:200万円 |
| ホームページ制作 | ITツール登録事業者のパッケージのみ対象 | オーダーメイドのホームページも対象 |
| Web関連費の制約 | なし | 補助金額の1/4が上限 |
| 申請方法 | ITツール登録事業者経由で申請 | 商工会議所・商工会経由で申請 |
| 採択率 | 約60〜80%(枠により異なる) | 約50〜70% |
| 申請難易度 | 中〜高(IT事業者との連携が必須) | 中(事業計画書の作成が必要) |
IT導入補助金の特徴
対象となるITツール
IT導入補助金では、事前に登録されたITツールのみが補助対象となります。つまり、完全オーダーメイドのホームページ制作は原則として対象外です。
対象となる例:
- CMS(WordPress、Wix、Jimdoなど)を使ったホームページ制作パッケージ
- ECサイト構築パッケージ(Shopify、BASE、カラーミーショップなど)
- 予約システム付きホームページパッケージ
- 会計ソフト、販売管理ソフト、勤怠管理ソフト
対象外の例:
- Next.js、Reactなどを使った完全オーダーメイドのホームページ
- デザインを一から作るオリジナルサイト
- ドメイン取得費用、サーバー費用のみ
申請の流れ
- IT導入支援事業者(登録されたWeb制作会社など)を選定
- ITツール(ホームページ制作パッケージ)を選定
- IT導入支援事業者と共同で申請書類を作成
- Jグランツで電子申請
- 交付決定後、事業実施
- 実績報告
- 補助金入金
メリット
- 補助上限額が高い(最大350万円)
- Web関連費の制約がない
- IT導入支援事業者がサポートしてくれる
- 会計ソフト、販売管理ソフトなども同時に導入できる
デメリット
- 完全オーダーメイドのホームページは対象外
- 登録されたITツールの中から選ぶ必要がある
- 補助率が1/2と低い
- IT導入支援事業者の選定が必要
小規模事業者持続化補助金の特徴
対象となるホームページ制作
小規模事業者持続化補助金では、オーダーメイドのホームページ制作も補助対象となります。
対象となる例:
- Next.js、Reactを使った完全オーダーメイドサイト
- AI検索最適化(LLMO)を施したホームページ
- WordPressを使ったカスタマイズサイト
- 多言語対応のインバウンド向けサイト
- ECサイト(Shopify、独自開発問わず)
- ホームページのリニューアル
申請の流れ
- 商工会議所・商工会に加入(未加入の場合)
- Web制作会社から見積もりを取得
- 事業計画書を作成(商工会議所の支援を受ける)
- Jグランツで電子申請
- 採択・交付決定
- ホームページ制作・納品
- 実績報告
- 補助金入金
メリット
- 補助率が高い(2/3、最大3/4)
- 完全オーダーメイドのホームページも対象
- AI検索最適化(LLMO)など最新技術も補助対象
- 商工会議所のサポートを受けられる
- 広告宣伝費、チラシ制作費なども同時に申請可能
デメリット
- Web関連費は補助金額の1/4が上限
- 小規模事業者のみ対象(従業員数の制限あり)
- 補助上限額が比較的低い(通常枠50万円)
- 事業計画書の作成が必要
どちらを選ぶべきか?判断基準
IT導入補助金がおすすめのケース
- 従業員数が多く、小規模事業者の要件を満たさない
- CMSパッケージ(WordPress、Shopifyなど)で十分
- ホームページと同時に会計ソフト、販売管理ソフトも導入したい
- 補助上限額を大きくしたい(100万円以上)
- IT導入支援事業者の中に希望のWeb制作会社がある
小規模事業者持続化補助金がおすすめのケース
- 小規模事業者の要件を満たす(従業員5〜20人以下)
- 完全オーダーメイドのホームページが欲しい
- AI検索最適化(LLMO)や多言語対応など最新技術を導入したい
- 補助率を高くしたい(2/3以上)
- ホームページと同時に広告宣伝費、チラシ制作費も補助してほしい
- 自由にWeb制作会社を選びたい
併用は可能か?
原則として、同一の経費に対して複数の補助金を併用することはできません。
ただし、以下のような工夫により、実質的に両方を活用することは可能です:
- IT導入補助金:会計ソフト、販売管理ソフトの導入
- 小規模事業者持続化補助金:ホームページ制作、広告宣伝費
このように、異なる経費であれば、同時期に両方の補助金を申請・活用することができます。
AsamiWorksの推奨:小規模事業者持続化補助金
AsamiWorksでは、ホームページ制作を主目的とする場合、小規模事業者持続化補助金を推奨しています。
理由
- 補助率が高い:2/3(最大3/4)と、IT導入補助金の1/2より有利
- オーダーメイド可能:貴社のビジネスに最適化されたホームページを制作できる
- AI検索最適化(LLMO)対応:2025年以降必須のLLMO対策を補助対象として実装可能
- 多言語対応可能:インバウンド対応枠を活用すれば、多言語サイトも補助対象
- 制作会社の自由選択:ITツール登録事業者に限定されず、自由に選べる
まとめ
ホームページ制作で補助金を活用する際は、貴社の従業員数、希望するサイトの種類、同時に導入したいITツールの有無などを考慮して、最適な補助金を選びましょう。
AsamiWorksでは、小規模事業者持続化補助金を活用した完全オーダーメイドのホームページ制作を得意としており、申請から実績報告まで一貫してサポートしています。まずは無料相談で、貴社に最適な補助金活用プランをご提案いたします。