小規模事業者持続化補助金とは
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が販路開拓や生産性向上に取り組む際の費用を支援する国の制度です。商工会議所・商工会が実施主体となり、年間4回の申請締切で公募されています。
ホームページ制作は「ウェブサイト関連費」として補助対象となり、多くの事業者が活用しています。2025年現在、AI検索最適化(LLMO)やインバウンド対応など、時代に即したWeb施策も補助対象として認められています。
補助金の基本情報
補助率と上限額
- 通常枠(一般型):補助率2/3、上限50万円
- 賃金引上げ枠:補助率2/3(赤字事業者は3/4)、上限200万円
- 卒業枠:補助率2/3、上限200万円
- 後継者支援枠:補助率2/3、上限200万円
- 創業枠:補助率2/3、上限200万円
ウェブサイト関連費の上限
重要な制約として、ウェブサイト関連費は補助金交付申請額の1/4が上限となります。
計算例:
- 通常枠(上限50万円)の場合:Web関連費の上限は12.5万円
- 賃金引上げ枠(上限200万円)の場合:Web関連費の上限は50万円
そのため、ホームページ制作のみで補助金を申請する場合は、他の経費(広告宣伝費、展示会出展費など)と組み合わせることで上限を引き上げることができます。
実質負担額のシミュレーション
ケース1:通常枠でコーポレートサイト制作
制作費:650,000円(税抜)
申請内訳:
- ホームページ制作費:650,000円
- 広告宣伝費(チラシ制作):150,000円
- 合計:800,000円
補助金額:500,000円(上限)
実質負担額:300,000円(税抜)+消費税
削減率:約62.5%
ケース2:賃金引上げ枠でLLMO対応サイト制作
制作費:1,200,000円(税抜)
申請内訳:
- ホームページ制作費(LLMO対応):1,200,000円
- SEOコンサルティング費:400,000円
- 広告宣伝費(リスティング広告):400,000円
- 合計:2,000,000円
補助金額:1,333,333円(2,000,000円×2/3)
実質負担額:666,667円(税抜)+消費税
削減率:約66.7%
申請から入金までの流れ
1. 事前準備(申請締切の1〜2ヶ月前)
- 商工会議所・商工会への加入(未加入の場合)
- 経営計画書の作成開始
- Web制作会社への見積もり依頼
- 「経営計画書および補助事業計画書」の記入サポート依頼
2. 申請書類の準備(締切の2〜3週間前)
必要書類:
- 経営計画書および補助事業計画書(様式2)
- 補助事業計画書(様式3)
- 事業支援計画書(商工会議所が作成)
- 見積書(Web制作会社から取得)
- 賃金台帳、労働者名簿(賃金引上げ枠の場合)
- 登記簿謄本または開業届(法人・個人事業主)
3. 電子申請(締切日17:00まで)
Jグランツ(電子申請システム)にて申請。GビズIDプライムアカウントが必要です。
4. 採択発表(申請から約2ヶ月後)
採択率は例年50〜70%程度。不採択の場合は次回締切で再申請可能です。
5. 交付決定・事業実施(採択後すぐ)
採択後、正式な交付決定通知を受け取ってから事業を開始します。交付決定前の契約・発注は補助対象外となるため注意が必要です。
6. 実績報告(事業完了後30日以内)
提出書類:
- 実績報告書
- 経費の支払いを証明する書類(請求書、領収書、振込明細)
- 成果物(制作したホームページのURL、スクリーンショット)
- 納品書、検収書
7. 補助金の入金(実績報告から約1〜2ヶ月後)
事務局の確認後、指定口座に補助金が振り込まれます。
採択率を上げる事業計画書の書き方
1. 現状分析を具体的に記述
自社の強み・弱み、市場環境、競合状況を具体的に分析します。「売上が減少している」だけでなく、「コロナ禍以降、来店客数が月平均150名から100名に減少(33%減)」など、数値を用いた記述が効果的です。
2. 課題と解決策を明確に
課題:「ホームページがなく、インターネットからの新規顧客獲得ができていない」
解決策:「AI検索最適化(LLMO)を施したホームページを制作し、ChatGPT、Perplexity等のAI検索エンジンでの表示を強化。月間100件の問い合わせ獲得を目指す」
3. 販路開拓の具体的な計画
ホームページ制作後の集客施策を具体的に記述します。
- SEO対策により「〇〇市 △△」で検索上位を獲得
- Googleビジネスプロフィールとの連携で地域検索を強化
- SNS(Instagram、Facebook)での情報発信
- リスティング広告の実施(月3万円の予算)
4. 目標数値を明記
定量的な目標を設定します。
- Webサイトからの月間問い合わせ件数:100件
- 成約率:10%(月間10件の新規受注)
- 年間売上増加額:600万円
よくある不採択理由と対策
1. 補助事業の必要性が不明確
NG例:「ホームページがないので作りたい」
OK例:「現在、新規顧客の80%が紹介経由だが、紹介が減少傾向。Web経由の新規顧客獲得ルートを確立し、売上の安定化を図る」
2. 販路開拓との関連性が薄い
単なるホームページ制作ではなく、「新規顧客獲得」「既存顧客のリピート率向上」「商圏拡大」など、販路開拓との関連を明確にします。
3. 目標数値が非現実的
「年間売上を5倍にする」など、非現実的な目標は避け、根拠のある数値を設定します。
4. 経費の妥当性が説明不足
「なぜこの金額が必要なのか」を説明します。例えば、LLMO対応のホームページが通常より高額な場合、「AI検索最適化のための構造化データ実装、詳細なコンテンツ作成に専門的な工数が必要」と説明します。
補助金申請でAsamiWorksができること
AsamiWorksでは、補助金を活用したホームページ制作を全面的にサポートしています。
申請前サポート
- 補助金の選定アドバイス(どの枠が最適か)
- 見積書の作成(補助対象となる項目の明確化)
- 事業計画書の記入アドバイス(添削・改善提案)
- 商工会議所との調整サポート
採択後サポート
- 交付決定後の正式発注対応
- 補助対象となる仕様でのサイト制作
- LLMO(AI検索最適化)の標準実装
- 納品書、検収書の発行
実績報告サポート
- 実績報告書の記入サポート
- 成果物(ホームページ)の証拠書類作成
- 経費支払いの証拠書類の整理アドバイス
まとめ
小規模事業者持続化補助金を活用することで、ホームページ制作費用を最大66.7%削減できます。申請には事業計画書の作成や書類準備が必要ですが、AsamiWorksが全面的にサポートしますのでご安心ください。
まずは無料相談で、貴社のビジネスに最適な補助金活用プランをご提案いたします。