WordPressとは
WordPress(ワードプレス)は、世界で最も使われているCMS(コンテンツ管理システム)です。HTMLやプログラミングの知識がなくても、ブログ記事の投稿やWebサイトの更新ができます。
WordPressの特徴
- 無料で利用可能:ソフトウェア自体は無料(サーバー代は別途必要)
- 使いやすい管理画面:直感的な操作で記事を投稿・編集
- 豊富なテーマ・プラグイン:デザインや機能を簡単に追加
- SEOに強い:検索エンジンに評価されやすい構造
- 世界シェア43%:全世界のWebサイトの43%がWordPressで構築
WordPress管理画面へのログイン方法
ログインURL
通常、以下のURLで管理画面にアクセスできます:
https://あなたのドメイン.com/wp-admin/https://あなたのドメイン.com/wp-login.php
ログイン手順
- 上記URLにアクセス
- ユーザー名(またはメールアドレス)を入力
- パスワードを入力
- 「ログイン」ボタンをクリック
ポイント: ログイン情報を忘れた場合は、「パスワードをお忘れですか?」からリセット可能です。
ダッシュボードの見方
ログイン後に表示される画面が「ダッシュボード」です。左側にメニュー、右側にコンテンツエリアがあります。
主要メニューの説明
| メニュー項目 | 用途 |
|---|---|
| 投稿 | ブログ記事の作成・編集 |
| メディア | 画像・動画のアップロード管理 |
| 固定ページ | 会社概要、サービス紹介などの固定コンテンツ |
| 外観 | デザインテーマ、メニュー設定 |
| プラグイン | 機能追加ツールの管理 |
| ユーザー | 管理者・編集者などのユーザー管理 |
| 設定 | サイト全体の基本設定 |
記事を投稿する方法
新規記事の作成手順
- 左メニューから「投稿」→「新規追加」をクリック
- タイトルを入力(例:「○○のお知らせ」)
- 本文エディタに内容を入力
- 右サイドバーで設定
- カテゴリーを選択(または新規追加)
- タグを追加(任意)
- アイキャッチ画像を設定(任意)
- 「公開」ボタンをクリック
下書き保存と公開予約
- 下書き保存:「下書きとして保存」で一時保存、後から編集可能
- 公開予約:公開日時を未来の日時に設定すると、その時刻に自動公開
- すぐに公開:「公開」ボタンで即座に公開
ブロックエディタ(Gutenberg)の使い方
WordPress 5.0以降、標準エディタは「ブロックエディタ(Gutenberg)」になりました。
基本的なブロックの種類
| ブロック名 | 用途 | 追加方法 |
|---|---|---|
| 段落 | 通常の文章 | そのまま入力開始 |
| 見出し | h2、h3などの見出し | 「/見出し」と入力 |
| 画像 | 写真・イラスト挿入 | 「/画像」と入力 |
| リスト | 箇条書き・番号付きリスト | 「/リスト」と入力 |
| 引用 | 引用文の表示 | 「/引用」と入力 |
| テーブル | 表の作成 | 「/テーブル」と入力 |
ブロックの操作
- 追加:左上の「+」ボタン、または「/」でブロック検索
- 移動:ブロック左の「↑↓」アイコンで上下移動
- 削除:ブロックを選択して右上の「︙」→「ブロックを削除」
- 複製:ブロックを選択して右上の「︙」→「複製」
固定ページの作成方法
固定ページは、会社概要、サービス紹介、お問い合わせなど、時系列に関係ない常設コンテンツに使います。
投稿と固定ページの違い
| 項目 | 投稿 | 固定ページ |
|---|---|---|
| 用途 | ブログ記事、お知らせ | 会社概要、サービス紹介 |
| 時系列 | 新しい順に表示 | 時系列に関係なし |
| カテゴリー | 使える | 使えない |
| 階層構造 | なし | 親子関係を設定可能 |
固定ページ作成手順
- 左メニューから「固定ページ」→「新規追加」
- タイトルと本文を入力(投稿と同様)
- 右サイドバーで設定
- 親ページ(階層構造にする場合)
- テンプレート(利用可能な場合)
- 「公開」をクリック
画像のアップロードと挿入
画像アップロード方法
方法1:メディアライブラリから
- 左メニュー「メディア」→「新規追加」
- 「ファイルを選択」または画像をドラッグ&ドロップ
- アップロード完了後、メディアライブラリに保存
方法2:記事編集中に挿入
- 記事編集画面で「/画像」と入力
- 「アップロード」または「メディアライブラリ」を選択
- 画像を選択して挿入
画像の設定項目
- 代替テキスト(alt):画像の説明文(SEO重要、必ず設定)
- キャプション:画像下に表示される説明文
- サイズ:サムネイル、中、大、フルサイズから選択
- 配置:左寄せ、中央、右寄せ
- リンク:画像クリック時のリンク先
推奨画像形式とサイズ
| 用途 | 推奨形式 | 推奨サイズ |
|---|---|---|
| 記事内画像 | JPEG、WebP | 横幅1200px以下、300KB以下 |
| アイキャッチ画像 | JPEG、WebP | 1200×630px(OGP推奨) |
| ロゴ・アイコン | PNG、SVG | 必要最小限のサイズ |
プラグインの導入方法
プラグインは、WordPressに機能を追加するツールです。
プラグインのインストール手順
- 左メニュー「プラグイン」→「新規追加」
- 検索窓でプラグイン名を検索
- 「今すぐインストール」をクリック
- インストール完了後、「有効化」をクリック
初心者におすすめのプラグイン
| プラグイン名 | 用途 |
|---|---|
| Yoast SEO | SEO対策(メタタグ、サイトマップ自動生成) |
| Contact Form 7 | お問い合わせフォーム作成 |
| BackWPup | 自動バックアップ |
| SiteGuard WP Plugin | セキュリティ強化 |
| EWWW Image Optimizer | 画像自動圧縮 |
プラグイン使用時の注意点
- ❌ 入れすぎない:10個以下が理想、多すぎるとサイトが重くなる
- ⭕ 定期的に更新:セキュリティ対策のため最新版に保つ
- ⭕ 信頼できるプラグインを選ぶ:評価数、更新頻度を確認
- ⭕ テスト環境で試す:本番環境にいきなり導入しない
メニューの設定方法
メニュー作成手順
- 左メニュー「外観」→「メニュー」
- 「新しいメニューを作成」をクリック
- メニュー名を入力(例:「ヘッダーメニュー」)
- 左側から追加したい項目を選択
- 固定ページ
- 投稿
- カスタムリンク(外部URL)
- カテゴリー
- 「メニューに追加」をクリック
- 右側で項目の順番をドラッグで調整
- 表示位置(ヘッダー、フッター等)を選択
- 「メニューを保存」をクリック
階層メニュー(ドロップダウン)の作り方
- メニュー項目を右に少しドラッグ
- インデントされた項目が、上の項目の子メニューになる
- 例:「サービス」の下に「Web制作」「アプリ開発」を配置
よくあるトラブルと解決方法
トラブル1: ログインできない
原因と対処法:
- パスワード忘れ:ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」からリセット
- URLが間違っている:
/wp-admin/または/wp-login.phpを確認 - Cookie・キャッシュの問題:ブラウザのキャッシュをクリア
トラブル2: 画像がアップロードできない
原因と対処法:
- ファイルサイズが大きすぎる:画像を圧縮してから再アップロード
- ファイル形式が非対応:JPEG、PNG、GIF、WebPのいずれかに変換
- アップロードフォルダの権限問題:サーバー管理者に相談
トラブル3: サイトが真っ白になった
原因と対処法:
- プラグインの競合:FTPで
/wp-content/plugins/フォルダをリネームして全プラグイン無効化 - テーマの問題:FTPで
/wp-content/themes/の問題テーマをリネーム - メモリ不足:
wp-config.phpにメモリ制限を追加
WordPress運用のベストプラクティス
セキュリティ対策
- ✅ WordPress本体、テーマ、プラグインを常に最新版に更新
- ✅ 強固なパスワードを設定(12文字以上、英数記号混在)
- ✅ ユーザー名に「admin」を使わない
- ✅ セキュリティプラグイン(SiteGuard等)を導入
- ✅ 定期的にバックアップを取る
パフォーマンス最適化
- ✅ 画像を圧縮してからアップロード
- ✅ 不要なプラグインは無効化・削除
- ✅ キャッシュプラグインを導入
- ✅ データベースを定期的に最適化
更新作業のチェックリスト
| 項目 | 頻度 |
|---|---|
| WordPress本体の更新 | 月1回(自動更新推奨) |
| プラグインの更新 | 週1回チェック |
| テーマの更新 | 月1回 |
| バックアップ | 週1回(自動化推奨) |
| セキュリティチェック | 月1回 |
まとめ:WordPressで自分でサイト更新を
WordPressの基本操作をマスターすれば、自分でブログ記事を投稿したり、ページを更新できるようになります:
- 管理画面にログインして、ダッシュボードを確認
- 「投稿」で記事を作成、「固定ページ」で常設コンテンツを作成
- ブロックエディタで見出し、画像、リストを使いこなす
- プラグインで機能追加、ただし入れすぎ注意
- 定期的な更新とバックアップでサイトを安全に運用
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